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Jose

2006年08月12日

僕が客室乗務員だったときの話 ■第9章全文■「ここなら『大統領』になれる…」



■第9章全文■「ここなら『大統領』になれる…」

フィリピンやタイ、カンボジアなど、東南アジアに「ハマる」日本人に共通するものが一つある。 それは「誇大妄想」だ。 自分が絶大な力を持ったように感じ、何をやっても許されるように考え始める。 しかし日本人に限ったことではなく、アメリカ人、イギリス人、オランダ人、フランス人、韓国人、ドイツ人、台湾人、オーストラリア人など、いわゆる西側欧米諸国や半先進国出身者も全く同じだ。 「俺はCIAのスパイだ!」とか「俺は大会社の社長だ」「俺は医者だ」「俺はこの国の王族とツーカーだ」などと、見え透いた嘘を平気でつき始める。

こういった「誇大妄想」には、男が本能的に持つ「支配欲」が根底にあるのは解ると思う。 そしてその「誇大妄想」を満たす3つの条件が東南アジアには揃っている。 先進国では満たされない「欲」を満たす3つの条件だ。

条件1:安い物価

条件の一つとして、まず物価が安いことが挙げられる。 もちろん現地人にとってはむしろ高いくらいだが、先進国の人間には殆どのものが格安に見える。 「俺はこの国の王族とツーカーだ」などという嘘だけならまだいい。 そもそも誰も信じてはいないから。 しかし危険な奴もいる。 麻薬をやったりする男達は多いし、現地で爆弾や拳銃を買ったりする奴もいる。 安く手に入るからだ。

現地で女を囲う奴もたくさんいる。 売春宿で知り合った女を気の毒に思い、「水揚げ」、つまり売春宿に大金を払い、女を「自由」にするのだ。 本当は「自由」にするのではなく、「自分」のものにしたいだけだが、「自由」にすることで女が自分に惚れてくれることを期待する。 映画「プリティーウーマン」があれだけ人気があったのも、こういった男の「哀れな本能」と、女の「玉の輿願望」を実に上手い具合に表現してあるからだ。

こうして自分の「支配妄想」が完成する。

こんな所にハマる外国人で、まともな仕事をしている奴はほとんどいない。 だから自国で中途半端に貯めたカネで長期滞在したり、実家から仕送りしてもらったり、役に立たない英語教師や日本語教師をやったりする。 俺も東南アジアで遊ぶためにこの航空会社にいたようなものだから、同じ部類に入っただろう。

俺は「水揚げ」こそやった事はなかったが、「自由にする」=「自分のモノにする」という本能があったからこそ、女にマンションを与え、高級家具を与えることをいとわなかったのだ。

条件2:無法性…1

しかし物価が安いばかりが原因ではない。 もう一つはこれらの国々に共通する「無法性」だ。 法律が機能しないこれらの国々では、暴力や賄賂が横行する。 無法の戦国時代にでもいるような錯覚に陥る。 「俺は戦国時代の戦国大名だ! 実力を試す場所だ!」

東南アジアで暮らすための必修条件として、賄賂の払い方を覚え、偽のパスポートやジャーナリストID、警察などの身分証明書を作ったりする。 すると自分がワイルドな男になったような気がし、どうかすると「国ごと乗っ取ることができる」かのように考え始める。 日本人ならシャム(現在のタイ)のリーダーになった山田長政のような「先人」がいるし、他の国でも同じような人物がいるかもしれない。

以前、イギリスのサッチャー元首相の息子は、アフリカの小国赤道ギニアにおいてクーデター計画した。 結局未遂に終わり、逮捕された。 51歳にもなってバカな奴だが気持ちは解る。 「国を乗っ取る」というのは男のロマンだ。

条件2:無法性…2

日本にも似たようなバカがいる。 2005年の始め頃、「俺は旧日本兵を匿っているテロ組織と仲が良い。 俺にカネを渡せば、旧日本兵は日本に帰すことができる」などと、テレビ局に話していた男がいた。 フィリピン在住のその男曰く「俺は旧日本兵を日本に帰すために、もう何千万円もテロリストにカネを渡したんだ。 日本の外務省がその分を払ってくれなければ、俺は丸損だ。」

この話が本当だとすれば、この男は国際指名手配を受けるだろう。 テロを支援した、ということで。 まずはフィリピンの刑務所にぶち込まれて、その後アメリカに引き渡され、尋問を受ける。 そして日本での刑務所生活も待っている。 団塊1世のこのオッサンは余生をずっとどっかの刑務所で過ごすこととなる。

「俺はテロリストと仲が良い、本物のワルだ。 スゴイだろう?!」 

60歳近くの「ハマり組」のオッサンの妄想だ。 しかし誇大妄想で日本人を騙すことはできない。 日本人もバカじゃないから、「おかしな話だ」ということ位は判るのだ。

東南アジアで出会ったオカシな先進国出身者達を挙げればキリがない。 無法性が高ければ高いほど、妄想も大きくなる。 無法性で代表的なのはカンボジアだ。

カンボジアの略歴…1

カンボジアの首都プノンペンは非常に興味深い街だ。 一番高くても3・4階建てくらいのビルが立ち並ぶ。 昔、舗装されていたであろう道路は、長年補修されておらずボロボロだ。 車線もなく、オートバイが右も左も関係なく走っていて、危険極まりない。

エスカレーターやエレベーターは国中に数えるほどしかないだろう。 通貨は「リール(Riel)」となっているが、実際に使われているのは米ドル。 米ドルで払えば「リール」で小銭が戻ってくる仕組みだ。

また街中の看板は「クメール語(カンボジア語)」「フランス語」そして「中国語」で表記されている。 さながらボロボロの中華街のような体を成している。 この現状は過去の複雑な歴史に基づいている。

カンボジアは9世紀頃から400年間ほど大変栄えた時期があった。 その頃に世界遺産であるアンコールワットが作られ、高い文明を築き、東南アジア最強の帝国として君臨していた。 日本との交易もあった。 しかしその後タイやベトナムからの侵攻を受け、弱体化し、そしてフランスの植民地になった。

カンボジアの略歴…2

大東亜戦争(太平洋戦争)勃発前、日本はフランス領カンボジアに侵攻し、フランス植民者を追い出す。 日本の保護下でカンボジアは独立した。 カンボジアだけでなく、東南アジア全ての国々は日本の保護下で独立を宣言した。 終戦後日本が撤退すると、他のヨーロッパ諸国同様、フランスもカンボジアに戻り、再度植民化を試みる。 

戦前・戦中に日本や欧州に留学していたカンボジア人達が国王を中心に独立運動を起こし、再度フランスからの独立を達成した。 幾分独裁的だが、国王指揮の下でカンボジアは急速に発展していき、アジアの多くのリーダー達はカンボジアを訪れ、カンボジア国王の政治・経済手法を学んだ。

しかしカンボジアの悲劇がアメリカにより始まる。 隣国でベトナム戦争が起き、多くのベトナム人がカンボジアに避難した。 アメリカはベトナム難民をアメリカに引き渡すよう、カンボジアを説得するが失敗。 アメリカはカンボジアにも爆撃を行う。 協力的でない国王を疎ましく思ったアメリカは、カンボジアでのクーデターを画策。 その頃、カンボジアで工作活動を行ったアメリカ人スパイの中には、日本人に化けた日系アメリカ人もいたらしい。

アメリカの支援を受けたカンボジア国軍がクーデターを成功させ、カンボジア国王は中国や北朝鮮に逃亡。 この間の死者は30万人以上と言われる。 自国兵の自国民に対する虐殺、暴行、強姦が行われたのだ。

その後、国王は中国やベトナムの共産主義者と手を組み、カンボジアを奪回。 王政の下、再度繁栄が始まるかに見えた。 民主的な選挙を試みたが、その結果「労働者の味方」を標榜する多くの共産主義者が勢力を伸ばした。

カンボジアの略歴…3

その頃勢力を伸ばし始めた共産主義者の一人、ポルポトがクーデターを成功させ、虐殺を行った。 また多くは国外に逃亡したが、残った者は悲惨な運命を迎えた。

彼の理想とする共産主義経済に基づき、首都プノンペンの都会人は農村に追いやられ、反抗する者は全て殺された。 この時のポルポトのスローガンの一つにこういったものがある。

「笑ってはいけない。 泣いてもいけない。 喜んでもいけない。 悲しんでもいけない。」

ポルポト自身がフランス留学経験を持つインテリなので、インテリの「危険性」をよく知っていた。 国を再建する名目として、国外に散らばるカンボジア人技術者・宗教家・医師・資産家・教師・留学生などへ帰国を呼びかけた。

そして帰って来た彼らは皆殺しにされた。 将来、自分に歯向かいそうな者を皆殺しにしたのだ。 このときの死者は200万人以上とも言われる。

その後、隣国カンボジアのポルポトを「危険」と感じたベトナムは、カンボジアに侵攻し占領する。 アメリカに勝ったベトナムは、戦争には「自信」があった。 ポルポトはジャングルに逃げ込んだ。

10年ほどカンボジアを占領したベトナム軍は撤退。 カンボジアは王政に復帰し、国家の再建が始まる。 多くの国民がカンボジアに戻る。

しかし順調に行くはずの王政と経済発展がまた頓挫する。 欧米諸国は「自由主義にしろ! 民主的な選挙をしろ!」と干渉し始めたのだ。 多くのインテリ層を失ったカンボジアは欧米の援助を必要としていた。

やむなく干渉に従い、選挙を行った。 その結果、選挙による腐敗や政争、利権闘争が蔓延し、華僑暴力団が勢力を伸ばした。

また、「自由主義」の下、共産主義者を罰することもできない。 「労働者の味方」の化けの皮を被った共産政党等が再び勢力を伸ばした。

貧困や腐敗は続き、華僑暴力団のカネを欲しがる官僚が大半を占める。 警察などの官僚機関が機能しなくなり、最貧国無法地帯のカンボジアが今日に至る。

華僑暴力団に憧れる者達…1
色んな政党があったりするが、実質的な最大勢力は「華僑暴力団」。 彼らの主な収入源は木材の不法伐採と麻薬、そして売春だ。

無法自由国家カンボジアは売春が大変オープンに行われている。 首都プノンペンの街中に安価な数え切れないほどの売春宿があり、女の値段と売春宿のビールの値段はほぼ同じだ。

「大人の女」専門から「幼女」専門まである。 子供には興味がないし、悲惨な幼女達の姿は見たくもない。 そもそも幼児性愛者など俺は人間だと認めていないので、「幼女」専門の内情は知らない。

しかし「大人の女」専門に勤務する女性の多くはベトナム人女性だ。 ベトナムの貧困家庭が、借金のかたに娘を華僑人身売買業者に売る。 社会主義国家ベトナムでは警官の目が厳しいので、娘達は無法地帯カンボジアに連れて来られるのだ。

東南アジアに住む先進国出身者は華僑暴力団への「憧れ」さえ持っている。 華僑暴力団は無法地帯の中で自由に動き回り、莫大な財力を持つ。

カンボジアでの本当の権力者は華僑暴力団だ。 華僑暴力団に憧れる妄想者にはたくさん会ったが、欧米人の妄想は一番「卓越」しているように見えた。

売春婦と外国人が徘徊する屋外ビアガーデンで俺はよく呑んでいた。 独りで呑んだり、カンボジア人や日本人の「友人」と呑んだりだ。 すると色んな奴がデカイ話をもって来る。 一番印象深かったのは2人いる。

華僑暴力団に憧れる者達…2
まずはイギリス人。 カンボジアで大量に武器を買って、隣国ミャンマーでクーデターを起こし、「民主化」する、と俺に持ちかけた50代位のイギリス男がいた。

地図を見せながら、「ヤンゴン(ミャンマーの首都)まで行くにはこの経路が良い」などと俺に熱心に語るのだ。 「カネは出すから、お前は日本人有志を集めてくれ! 俺はカンボジア人同志を既にたくさん集めたし、華僑とも繋がっているから武器はすぐ揃う!」

もう1人は50歳位のアメリカ人。 「カンボジアの売春婦を使ってハリウッドデビューしよう。 それが駄目ならロスアンゼルスで売春組織を作ろう!」

「ハリウッドデビュー」なのか、「売春組織」なのか判らなかったが、暇だったので少し話を聞いた。 華僑暴力団と仲が良い、云々を言っていたが、一番驚いたのは出身地がオレゴン州の田舎町アッシュランドだということだった。 そこは俺が高校時代を過ごした田舎町の隣町だ。

少し懐かしくなって、そう伝えると、オジさんは何やら顔色が悪くなった。 しばらくすると「トイレに行ってくる」とコソコソ去り、もちろん戻ってこなかった。 「俺は華僑暴力団とツーカーだ」と虚勢を張りながら、イザ「近所出身」と判るとコソコソ「現実」に帰っていく姿は本当に可笑しかった。

俺にこういった「デカイ話」をもってくる奴は多かった。 お陰でこの本の「ネタ」に使わせて貰えるのだが、何故俺にこんな話が多かったのだろう? 本当は根は真面目な俺なのに、そんな奴らを引き付ける「オーラ」があったのか?!

東南アジア在住の先進国出身の妄想者は挙げればキリがない。 これも物価の安さと無法性が産み出したものか? しかし物価の安さと無法性ばかりが、彼等を「誇大妄想」に陥れているのではない。 現地の人間の大らかな気質も彼らを勘違いさせる。

条件3:みんな「ニコニコ」…1

日本やアメリカ、ヨーロッパなどでは「国を乗っ取る」といった妄想は許されない。 なぜなら周囲の人間が止めるからだ。 「そんなこと考えない方が良いよ」「大学行かないと就職できないからなぁ」「ちゃんと仕事に就けよ」「結婚でもして落ち着いたら?」

先進国は現実的だし、いかにもツマラない。 しかし東南アジアの人間は「ハマり組」の妄想を止めようとはしない。 その不良外国人を利用したカネ儲けを画策する。 実にしたたかに見えるが、悪気がない場合も多い。 経済的な依存心が強いだけだったりする。 それが地域性や国民性だ。

俺がフィリピン娘に「騙された」時は、本当は彼女や彼女の家族は「騙す」つもりはなかったと思う。 単に依存心が強いだけだったのだろう。 しかし結果的に、俺は「喰われ」かけた。 日本なら「そんなの止めとけよ」と周囲が言うところだ。 しかしフィリピンでは誰もウルサい事を言わない。 皆ニコニコして見ている。 俺は自分の中途半端な資金力でもって突っ走り、勝手に自滅しかけただけだ。

俺は25歳くらいで経験したし、元々持っていたカネが大した額ではなかったので、ダメージも少なく、笑い話で終わった。 しかし、50歳代とかでフィリピンやタイにハマると大変だ。 女と女の家族に「喰い」尽されるだけならまだいい。

現地で中途半端な工場やカラオケ屋、タクシー会社、そして貿易商を始めたりする。 東南アジアでは、ガンバるばかりでは商売は円滑に行かない。 人生後半で賄賂を払うことを覚え、無法社会でのサバイバルを始める。 すると当然現地の「ワル」との付き合いも始まる。

こうして先進国で育った人間は、東南アジアなどでは自分が絶大な力を手に入れたような「妄想」に陥る。 しかし、現地の「本物のワル」には「妄想」はない。

条件3:みんな「ニコニコ」…2

現地の「ワル」とは必ずしも暴力団だけとは限らない。 警察官や税関職員、そして一般の公務員だったりする。 戦争や貧困の中で生まれ育った命知らずの男達だ。

彼等は子供の時から、父親が物乞いをしたり、母親や幼い妹が売春したり、人が目の前で殺されたりするのを目の当たりにしている。 彼らにしてみれば、この厳しさは全て「現実」なのだ。

先進国で育った「妄想」甘チャン達が、現地の「本物のワル」と取引をしたり、同じように渡り歩こうとしても、土台無理な話だ。 中国に進出する中小企業の経営者も、同じような妄想に陥りやすいらしい。

「賄賂さえ払えば」「これから信頼関係を築いてけば…」「この連中と繋がっていれば…」と知った顔していても、結局「喰われて」しまうのだ。

しかし俺だって長く東南アジアに住んでいれば同じようになっていたかもしれない。 現に俺も映画「プリティーウーマン」よろしく女にマンションを与えたりしていたのだ。 それだけ東南アジアには「麻薬」のような魅力があるのだ。
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条件3:みんな「ニコニコ」…3

日本やアメリカなどの先進国での生活は東南アジアほど刺激的ではない。 戦国時代のようなスリルもない。 しかし先進国でも、自らの才覚で成功する者もいる。

学歴や親の財産を踏み台にするものもいれば、純粋に才能だけで成功したりする者も稀にはいる。 そして時に東南アジアの「国盗り妄想」よろしく、日本でも実行する奴も稀にだがいる。

インターネット兼投資会社「ライブドア」の社長、堀江貴文が法の盲点を縫って、フジテレビとその現子会社ニッポン放送を乗っ取ろうと工作した事があった。 驚いた事に、ライブドアを応援する者も少なくなかった。

現実的で、ツマラない生活を送っている多くの日本人にとっては刺激的だったのだろう。 「こんな奴は今の日本では珍しい! ガンガンやれ!」と。 もちろん、ライブドアのやり方を嫌う者も多く、国内世論は真っ二つに別れた。

しかし時間がたつにつれ、乗っ取りは失敗に終わるのが明確になり始めると、世論もマスコミも突然冷たくなった。 盗人が追い銭を要求するがごとく、ライブドアはカネを要求した。 フジテレビは「厄介払い」にいくらか払った。

しかし世論は「しょせんライブドアはカネ目当てだったのか」と完全に冷めてしまい、ライブドアなんてどうでもよくなった。 再度、日本人は「先進国の現実」に帰ったのだ。 しかし俺はこの「事件」を見て、別の意味で驚いた。

「日本にずっと住んでいる平凡な日本人にも、まだ『戦国時代』に憧れるような気持ちがあるんだなぁ。」

しかし平凡であるからこそ、刺激が欲しいのだろう。 江戸時代なら「国定忠治」、近代なら「清水次郎長」のようなチンピラや、「忠臣蔵」のような破法行為が持てハヤされたのも平和な時代だ。

平凡な日本社会にドップリ漬かっているからこそ、このような「無法性」に憧れる者が多いのだろう。 そして、一時は全てが終わったかのような体を成した。 しかしまだ物語は続いた。

条件3:みんな「ニコニコ」…4

まだ物語は続いた。 この事件で、フジ産経グループの若い社員は深い屈辱を味わったという。 ニッポン放送はラジオ局であり、社員は「職人根性」で仕事をしている。 またフジ産経グループは、「教科書作り」にも手掛けている。 こういった事業にも強い信念と「職人根性」を必要とする。 「職人根性」はどの職場でも不可欠であり、また日本社会自体もそういう人達で支えられている。

しかしライブドア社長は以前からサラリーマンを「ねずみ講」と呼び、「人間も含め、カネで買えないモノはない」と公言していた。 また、「教科書作り」なども「無意味」と切り捨てた。 このように、働く者を徹底して愚弄してきた人物に、一時は追い込まれたのだ。

フジ産経グループ内でも、退職金と年金を待つだけの一部の年配社員にとっては、もう過ぎた話かもしれなかった。 しかし若い社員はこれから何を考えたか? ライブドアは「業務提携」云々といっていたが、フジテレビ側の反応は冷たかった。

マスコミをなめてはいけない。 マスコミは恐らく様々な業界の中でも最大の情報源を持ち、情報を流す場所もある。 その気になれば、1人の人間を社会から抹殺することくらい容易だろう。 ここまでデカい「情報機関」を正面から敵に回してタダで済むわけもない。

そして「案の定」、堀江貴文は逮捕。 俺個人には予想通り・期待通りの結果だったし、今度はフジ産経グループの若者が、平凡な日本人の持つ「大ドンデン返し」へ憧れをくすぐってくれたのかもしれない。

ちなみに現時点で堀江は検察側から懲役4年を求刑されている(東京地方裁判所)。 まだ地裁なので、これから納得行かない堀江か検察のどちらかが控訴していくことを考えれば、長い争いになっていくかもしれない。







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