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2009年01月14日

空港で見送った大きな夢

成人の日、1月12日、親しくしている近所の若者を成田空港で見送りました。 彼は今年20歳。 本来なら、成人式に行っているところ。 彼はサッカー選手になるために海外に行くとのこと。

どっかのチームに呼ばれて行ってるわけではありません。 ただ、海外のどっかのプロリーグに入るために、大学を中退し、リュックだけ持って海外に行ったんです。

彼の計画は:
1.まずはホテルに泊まり、アパートを見つける。
2.プロサッカーチームに手当たり次第に申込む。
3.生活費のためにアルバイトもする(違法かも知れんけど)。
3.プロサッカー選手として大成する。

実は、このやり方、僕が強く勧めたやり方でした。 彼は元々他県出身ですが、サッカーの特待生として、ここの高校に行き始めました。 でも、部員が数百名いる名門サッカー部ではレギュラーにもなれず、3年間、不毛な日々を過ごしていたとのこと。

2年前、彼と出会ったとき、彼は「大学出て、公務員にでもなれれば良いです」と言っていました。

この2年間、彼は週に2・3度、頻繁に僕の職場を訪れては、僕の「そんなんじゃ一生後悔するよ。 世界は広いんだし、幸いサッカーは世界のスポーツなんだから、君をプロにしてくれる所は沢山あるはずだよ!」との「説教」を聞きに来ていました。

そのうち、彼は自己トレーニングを始めました。 大学の授業の前後、友達との食事の前後、バイトの前後… 合コンに誘われても行かずに自己トレをしていたそうです。 暗くて広い運動場で、ペットボトルを並べて、たった一人でドリブルやシュートの練習…

そして昨日、彼は成田空港にいました。 彼のご両親とお姉さんとの4人だけ。 お母さんはずっと黙って涙を流していました。

正直、凄く責任を感じました。 僕は彼のご両親から罵倒されるのではないか、とも思いました。 彼のお父さんは、僕の親父と同じで高校卒業して、ずっとサラリーマンをしている、極普通の真面目な人。 大学中退にも、海外移住にも強く反対されていたそうです。 だから、何を言われても、僕は言い返せる立場にはない。

でも、最後には僕に「どうも有難うございました」と言ってくださった。 僕は涙を堪えて去っていきました。

大きな人になって帰ってきて欲しい。 そして、好きな事をして、充実した人生を歩んで欲しい。 彼は僕の子供でもない。 なんだか、ハツラツとした息子を持つ、彼のお父さんやお母さんが羨ましく思えました。 僕の子供達はまだ幼いけど、彼みたいに悩み苦しみながらも、素直で強い人になって欲しい。

成人、おめでとう!
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